演奏会の装束

  • 2009.01.31 Saturday
  • 11:13

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雅楽の演奏者が着用する装束には、演奏する場やその目的によって様々な種類があります。
管方の正式な装束は、舞楽の襲装束とほぼ同じものをもちいますが、現在、雅楽演奏団体の多くは楽服と言って直垂(ひたたれ)か狩衣を用いております。

狩衣は平安時代、殿上人が常服として用いた装束で、鷹狩りなどに着用したのが名の由来といい、色や文様に制約がなかったため、若い公達たちは風雅なコ−デネィ−トを楽しんだようです。

写真の女性が着用しているのは小袿(こうちぎ)で、源氏物語から抜け出してきたような平安装束。
当時、男性は狩衣を女性は小袿を着用し、殿上人たちはこうした装束を着て雅楽を楽しんでいたのでしょうね。

耳で聞き、目で楽しみ、舞って極める雅楽は、演奏の美しさとともに、楽人の優美な装束、そして舞人のまとう舞楽装束といった視覚芸術としての側面をも併せ持った装束文化を、各団体の雅楽演奏会を通して演出されています。

響雅楽会の今演奏会では、殿上人たちが折あるごとに楽を奏でた様を再現し、王朝風の装束に近づくよう狩衣を纒い、優美に管絃を奏でてみたいと思っています。



 

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