リヤカ−&柳の木
- 2010.08.27 Friday
- 09:26
このタイプのリヤカ−、最近見かけなくなりましたね。
普段は落ち葉や枝払いしたのを積み込んだり、例祭のときには子ども神輿の台車にしたりで、とても便利なんです。
当神社の境内に柳の木があり、今時季になると葉が茂ってうっそうとしてきます。なので枝払いを行い、このリャカ−に積み込んで運ぶ。枠があるので大量に積み込めます。
軽トラックがないのでこのリャカ−が重宝します。
・・・小学3年の年(昭和36年10月23日夜11時45分頃出火)森町の中心街を舐めた大火があって、多くの商店や住宅が被災。焼失家屋633戸、罹災者2,238人でした。
深夜に逃げまどう町民が家財を積んだのがこのリヤカ−(リヤカ−はどの家にもあった)。
このリヤカ−を見ると燃えさかるる火の粉で夜空を赤色に染めた大火を想い出すんです。
当時の神社は住宅と棟続きで下見板張りの木造でした。火の手が迫り、お隣りや道向いの綿工場も被災。しかも飛火で、すこし離れた裏手の家や蒲鉾工場も延焼。
そんな中で神社が焼けずに残ったんです。当時の方々は神の住まいする神社だから被災を免れたとか、柳の木があったから守られたと言ったものです。
今日、その柳の木の枝払いをし、件のリヤカ−で捨て場へ運ぶ。
昔日を回想した次第。