中元参り
- 2011.08.15 Monday
- 17:09
昨日14日、神徒家のお盆のお参り中元祭に伺ってきました。そのうちの新盆を迎えたお宅の方から、お盆は仏教行事なので神徒家ではお盆のお参りは本来的ではないのではと質問されたんです。
そうしたことから中元のお参りの意義を少しお話ししてきました。
神道の霊魂感では現世を第一義に考えています。人が亡くなった後も霊魂は不滅であり、祀られて鎮まった御霊は子孫を見守る祖霊となります。
こうした考え方により、葬儀では故人生前の功績を讃え、遺徳を偲び、その後、祖霊祭(お盆・春秋のお彼岸)では亡くなられた方の、〃みたま〃を丁重にお祀りするのです。
お盆は、本来は仏教儀礼ではなく、日本固有の祖霊信仰に基づく〃みたま祭り〃なのです。そしてお盆のお参りは単に信仰儀礼ばかりではなく、その事によって親類縁者が集い無事を確かめあう伝統であって慣習と言えます。
インド伝来の仏教は、中国や朝鮮を経由し儒教などの影響を受け、それが伝来し変遷のなかで取捨選択され神道儀礼と融合し、日本の宗教の一つとして普及されています。
・・・などと種々お話をさせて頂きました。